恥ずかしくてもがん減らすため 大腸座位検査で「受賞」
■イグ・ノーベル賞を受賞した医師・堀内朗さん
横になってお尻から細い管を入れる内視鏡検査の不快感や痛みを、どうすれば減らせるか。
「ふつうに座った姿勢なら簡単で痛みも少ない」。体を張って調べた成果が、人々を笑わせ、考えさせる研究を対象にしたイグ・ノーベル賞を受けた。
気軽に検査を受けてほしい。勤務先の長野県駒ケ根市の病院で試行錯誤を続ける。「駒ケ根方式」と呼ぶ、予約なしの日帰り検査を3年前に始めた。人口約6万人の地域の病院で年約1万5千人が検査を受け、視察も相次ぐ。
信州大医学部や米国留学で内視鏡の最前線を学んだ。ゆくゆくは開業するつもりで就職した地元の病院は、医師の大量退職でつぶれそうになっていた。「おかげで、ふつうの病院だったら反対されそうなことを何でも試せた」
車で来院して帰れるよう、覚め方の早い鎮静薬を採用。運転できるのを確かめるため、運転シミュレーターも導入した。朝食を抜いて午前10時までに受診すれば、予約なしで検査が受けられる。
内視鏡でポリープを見つけて切除することで、大腸がんの発症は9割減らせるとされる。地域から大腸がんをなくすのが目標だ。
座位検査は「恥ずかしすぎる」と不評で実用化されていない。でも、「検査の敷居や負担感をいかに下げるか。できることはなんでもやります」。
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イグ・ノーベル賞って面白いですね。
当院では大腸CT行っています。
大腸ファイバーに抵抗ある方はご相談ください。
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