海の近くに住むことは心の健康に良い?

海の近くに住むことは心の健康に良い?

約2万6,000人を対象にした英観察研究

国際医学短信2019年10月18日 (金)配信 

 

 近年、緑豊かな自然の中で過ごすことがメンタルヘルスに良い影響を与えることを示した研究が増えつつある。しかし、海の近くに住むことも精神的な癒しになる可能性が新たな研究により示された。研究を率いた英エクセター大学医学部のJo Garrett氏は、「イングランドの海に近い都市部に住む貧困層では、精神疾患の症状に悩まされている人が少ないことが、この研究により初めて示された。

 

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面白い研究結果ですね。

山や森などの緑が健康によさそうなことはよく知られてますが、

海にもそういう効果ありそうです。

そういう場所に住んでなくても、お休みの日には自然に触れ合うことがよさそうですね。

加齢や疲労による臭いの予防には?

加齢や疲労による臭い、短鎖脂肪酸が有効

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  • 公開日:2019/10/07
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加齢や疲労による臭い、短鎖脂肪酸が有効のイメージ

 2019年9月11日、「大腸劣化」対策委員会が主催するメディアセミナーが開催され、松井 輝明氏(帝京平成大学健康メディカル学部 教授)が「『大腸劣化』を防ぐ短鎖脂肪酸のパワーについて」講演を行った。セミナー後半では沢井 悠氏(株式会社サイキンソー)、関根 嘉香氏(東海大学理学部化学科 教授)2名の専門家がそれぞれの視点から腸内細菌叢の重要性を語った。

大腸劣化の予防には短鎖脂肪酸
 大腸劣化とは、『大腸に多く存在する腸内フローラが、偏った食生活やストレス・睡眠不足などによって老廃物や有害物質が作られることで正常な機能が保てなくなり、最終的には大腸がんなどの大腸疾患のみならず全身の健康リスクにまで発展すること』を意味する。

 腸内フローラには数千種類以上、数百兆個以上の種々の菌が存在し、善玉菌優位のバランス(善玉菌、悪玉菌、日和見菌それぞれの比率が2:1:7の状態)保持が必要とされる。しかし、無理なダイエットによる炭水化物制限による食物繊維不足、過度な動物性タンパク質摂取や食の欧米化進展という近年の日本人の偏った食文化が、悪玉菌へ餌を供給するとともに悪玉菌優位の環境をもたらし、最終的には腸内劣化により大腸がんなどの発症を招いてしまう。

 そこで、松井氏はこのリスクを回避する方法として、善玉菌の餌となる短鎖脂肪酸を増やすコツとそのメカニズムについて解説した。短鎖脂肪酸とは、ビフィズス菌酪酸菌が水溶性食物繊維などを食べた際に産生される物質で、酢酸や酪酸などを示し、腸内環境を弱酸性にして善玉菌が発育しやすい環境へ整える。ビフィズス菌から産生される酢酸には整腸作用、免疫力向上、血中コレステロール低下などの作用が期待でき、酪酸菌から産生される酪酸には、大腸のバリア機能強化や、大腸を動かすエネルギーの産生作用がある。これを踏まえ、同氏は「善玉菌の餌となるオリゴ糖、イヌリン、大麦や海藻類を積極的に取ることが重要」と述べ、穀物摂取量低下による食物繊維不足に危機感を示した。

4人に1人が大腸劣化の可能性
 腸内細菌叢の検査キットを開発・販売する沢井氏は「日本人の腸内フローラについて」を講演。同氏は「当社の検査結果を集計したところ、40代以降の4人に1人は大腸劣化の疑いがあることが明らかとなった。ただし、腸内フローラの多様性については、20代で低かった」とコメントし、加齢だけが大腸劣化の原因ではないことを明らかにした。

疲労臭はビフィズス菌で解決
 「腸内細菌叢と体臭の関係について」について講演した関根氏によれば、人間が放出するガスには皮膚ガスと呼ばれるものがあり、判明しているだけでも300種を超える。皮膚ガスの放散経路には、「表面反応由来」「皮膚腺由来」「血液由来」の3経路があり、表面反応由来の加齢臭は皮脂の酸化が原因のため、洗って落とすことができる。しかし、血液由来のダイエット臭(アセトン)や疲労臭(アンモニア)は洗っても落とすことができない。

 では、どのように血液由来の臭いを減らせば良いのだろうか? 疲労臭の主成分アンモニア血中濃度は、腸内細菌の改善によって減らせることが明らかになっている。そこで、関根氏らはラクチュロース(牛乳に含まれる乳糖を原料として作られる二糖類。大腸に到達後、ビフィズス菌の餌になる)の摂取試験を行い、「ビフィズス菌数の増加に伴う皮膚からのアンモニア放散量の減少を示唆した」という。この研究によって、腸内環境の改善で疲労臭が軽減できることを世界で初めて見いだした同氏は「これから体臭に関する新たな知見も報告する予定」と締めくくった。
 
最近注目されている腸内フローラですね。
植物繊維をしっかり摂取し、ヨーグルトなどのビフィズス菌を日ごろより気を付けたいものです。
長の老化が人の老化かも。
実は脳より腸が賢いのではないのかな?

インフル発症リスクは喫煙者で5倍超

インフル発症リスクは喫煙者で5倍超

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  • 公開日:2019/10/03
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 喫煙者は、非喫煙者と比較してインフルエンザの発症リスクが高い可能性が示唆された。英国・ノッティンガム大学のLawrence Hannah氏らは、喫煙とインフルエンザ感染との関連をシステマティックレビューで調査し、結果をThe Journal of infection誌2019年8月26日号に報告した。

 主な結果は以下のとおり。

・9つの研究、4万685例の患者についてレビューを行った。
・インフルエンザ様症状を報告した6つの研究において、現在の喫煙者は非喫煙者よりも、発症リスクが34%高かった(OR:1.34、95%CI:1.13~1.59)。
・検査で発症が確認された3つの研究において、現在の喫煙者は、インフルエンザ発症リスクが非喫煙者の5倍を超えていた(OR:5.69、95%信頼区間[CI]:2.79~11.60)。

 

喫煙者では呼吸器感染にかかりやすい、免疫が低下しやすい事は知られてますが、

予想以上にリスクが高いようです。

やっぱり禁煙しましょうね。

ベジタリアンは肉食より脳卒中リスク増

ベジタリアンは肉食より脳卒中リスク増/BMJ

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  • 公開日:2019/09/27
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 魚食や菜食主義(ベジタリアン)の人は、肉食の人と比較して虚血性心疾患の発生率は低かったが、ベジタリアンでは脳出血および全脳卒中の発生率が高いことが示された。英国・オックスフォード大学のTammy Y N Tong氏らが、ベジタリアンと虚血性心疾患および脳卒中との関連を調査した前向きコホート研究「EPIC-Oxford研究」の18年を超える追跡調査結果を報告した。これまでの研究では、ベジタリアンが非ベジタリアンより虚血性心疾患のリスクが低いことは報告されていたが、利用可能なデータが限られており、脳卒中に関するエビデンスは十分ではなかった。BMJ誌2019年9月4日号掲載の報告。

約5万人を18年以上追跡、肉食・魚食・菜食群に分け心血管疾患の発生を調査
 研究グループは、1993~2001年に虚血性心疾患、脳卒中狭心症または心血管疾患の既往がない4万8,188例を登録し、ベースラインとその後2010~13年に収集された食事の情報に基づいて、肉食群(魚、乳製品、卵を消費するかどうかにかかわらず肉を食べる人:2万4,428例)、魚食群(魚は食べるが肉は食べない人:7,506例)、菜食群(ヴィーガンを含むベジタリアン:1万6,254例)に分類し、追跡調査した

 脳卒中、肉食群に比べ菜食群で20%増加
 18.1年以上の追跡調査の結果、虚血性心疾患2,820例、全脳卒中1,072例(脳梗塞519例、脳出血300例)が確認された。社会人口学的および生活習慣の交絡因子を調整後、魚食群および菜食群の虚血性心疾患の発生は、肉食群と比較してそれぞれ13%(ハザード比[HR]:0.87、95%信頼区間[CI]:0.77~0.99)および22%(HR:0.78、95%CI:0.70~0.87)低下した(異質性のp<0.001)。この差は、虚血性心疾患の発生が肉食群よりも菜食群において、10年以上で1,000人当たり10症例(95%CI:6.7~13.1)少ないことに相当した。虚血性心疾患との関連性は、自己報告による高コレステロール、高血圧、糖尿病、BMIで調整すると、部分的に減弱した(菜食群のHR:0.90、95%CI:0.81~1.00)。

 一方、菜食群では、全脳卒中の発生が肉食群より20%増加した(HR:1.20、95%CI:1.02~1.40)。これは、10年以上で1,000人当たり3症例多いことに相当し、大部分は脳出血の増加によるもので、脳卒中との関連性は疾患リスク因子を調整しても減弱しなかった。
 
最近よく言われていますね。
特に、年を取ってからは、ある程度のたんぱく質をとることで、血管が丈夫になったりすることで、特に出血が予防できるようです。
お肉、魚、大豆製品などしっかり摂りましょう。
サルコペニアのよぼうにもなります。

メタボの予防に和食

内臓脂肪を減らす「スマート和食」、そのメカニズムとは

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  • 公開日:2019/09/17
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 「和食(Washoku)」が、日本の伝統的な食文化として、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2013年。その健康効果には世界的に注目が集まっているが、ヒトの内臓脂肪蓄積に与える影響やメカニズムについては不明である。

 今回、坂根 直樹氏(京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室長)、高瀬 秀人氏(花王株式会社 生物科学研究所)らの研究グループは、日本の伝統に基づく食事が、内臓脂肪面積あるいはGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)分泌に及ぼす効果を調査した。Nutrition journal誌2019年9月2日号の報告。

 同グループは、これまでの研究で、1万1,438人の内臓脂肪と食習慣、さらに579人の3日間の食事記録と食習慣を調査した。それらのデータを詳細に解析した結果、「タンパク質/脂肪比≒1.0」「食物繊維/炭水化物比≧0.063」「ω-3脂肪酸/脂肪比≧0.054」これら3つの条件が、内臓脂肪蓄積の予防と関連することが明らかになった1)

 坂根氏らは、この3つの比を取り入れた日本食を「スマート和食」と呼び、スマート和食と現代食が内臓脂肪蓄積に与える影響について、クロスオーバー試験で調査した。


・2週間にわたるスマート和食の介入では、内臓脂肪だけでなく、LDL-コレステロール中性脂肪HbA1c値が有意に減少した。

 

和食は何となく肥満によさそうと、みなさん思ってますよね。

こういうふうに、科学的に実証されると説得力ありますね。
食事では、脂質を減らしてタンパク質を増やす、糖質を摂る前に野菜・きのこ・海藻類などの食物繊維をたっぷり摂る、脂質を摂るならω-3系脂肪酸を積極的に摂る、という3つのポイントが大事です。

不眠にアロマ

以前不眠に漢方が効果あることを書きましたが、アロマも同じように

効果があります。

代表はラベンダーです。

おなじみのアロマです、これは漢方でいう”心”に働きかけます。

心とは西洋医学的な心臓とは少し異なって、意識レベル、覚醒、睡眠をつかさどります。

この興奮を抑えるのにラベンダーが役立ちます。

なのでイライラして眠れない場合は有効です。

またベルガモットも有効です。

これは紅茶の香り付けとして有名で、それがあのアールグレーです。

漢方的には”肝”に働きかけます。

肝とは精神活動をつかさどります。

心とは微妙に異なります。

ストレスがたまって不眠になってる場合には有効です。

もちろんラベンダーと組み合わせても構いません。

アロマも不眠症に試してもいいかもしれませんね。

タピオカ過剰摂取で腸閉塞、死に至る恐れも?

台湾発祥、世界で人気広げるタピオカ入りドリンク

若い世代を中心に人気の「タピオカ入りドリンク」。台湾のスイーツブームを受け、日本でも人気を拡大。タピオカ入りミルクティー発祥の店として知られる「春水堂」が日本に上陸したのは2013年、2017年ころから徐々人気が加速し、現在では全国各地に14店舗を展開しています。

このほか、Gong cha、CoCo都可など台湾の有名店が続々と上陸。大手コーヒーチェーンや、コンビニチェーンでもタピオカ入りドリンクの販売を開始するなど、そのブームは留まるところを知らず、2019年の輸入量は上半期だけで4471トン、過去最高を記録しています。

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2019年は上半期のみの数値。2018年までは東京税関、2019年上半期は大阪税関の発表をもとに作成。

インスタ映えの正体は芋。糖質やカロリーに警鐘も…

コロコロと丸く可愛らしいビジュアルが写真映えすることでも人気のタピオカ。もちもちとした食感がこんにゃくと類似しているため、若い女性の間では「可愛くてヘルシー!」などと評されることも。

しかし、タピオカの原料は、南米原産の芋の一種である「キャッサバ」です。キャッサバの根から製造したでんぷんを加工して作られるタピオカは、当然のことながら炭水化物の塊。タピオカ入りドリンクに使用されるタピオカパール(100g)の成分は、エネルギー62kcalに対し炭水化物は15.4g※。ヘルシーとは程遠い食材であることが分かります

※文部科学省 食品成分データベースより

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タピオカの原料、キャッサバ

さらに、ドリンクに使用されるタピオカは、味の改善のためにシロップ漬けにされていることも多く、成分表以上に高カロリーになってしまうことも。

日本同様、タピオカブームに沸くタイでは、「消費者のための財団(NGO)」が、「タイで販売されているタピオカミルクティーの大半に、世界保健機関(WHO)が推奨する1日の摂取量(25g)を超す砂糖が含まれている。」と発表。甘過ぎる飲み物は糖尿病など生活習慣病につながりかねないと警鐘を鳴らしています。

 

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タピオカによる腸閉塞の報告もちらほら出ています。

カロリーともども、注意したいですね。