バニラの香りに鎮痛作用 マウスで、ストレス減期待
バニラの主な香り成分「バニリン」に痛みや筋肉の緊張を和らげる働きがあることを、マウスを使った実験で確かめたと、川崎医療福祉大(岡山県)の上野浩司(うえの・ひろし)講師(神経科学)らのチームが明らかにした。
チームによると、アロマセラピーなどではバニラの香りにリラックス作用があるとされてきたが、神経系への影響を科学的に確認したのは初めてという。ストレスによる頭痛などを軽減する手軽で安全な方策につながることが期待されるとしている。
実験では、気化させたバニリンをマウスに吸わせた後、55度程度に熱した板の上にのせた。
すると、バニリンを吸ったマウスは、吸っていないマウスに比べ、熱さで板から手(前足)を離すまでの時間が約2秒長く、痛みに鈍くなった様子が見られた。金網をつかませる実験では、引っ張る力が低下し、筋肉が緩んだような状態になっていた。
上野講師は「人は香りに好みがあり、同様の作用を調べるのは難しいが、マウスと共通する神経回路は多い」とした上で「香りを嗅ぐことがストレスによる肩凝りや神経痛の緩和に役立つかもしれない」と話している。成果は海外の科学誌電子版に掲載された。
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香りにもいろいろ効能がありそうです。
昔からアロマも利用されてますよね。
気分をゆったりさせるのにラベンダー
気分の向上にはローズマリー
食欲低下にはスイートオレンジ
いらいらにはベルガモット
風邪予防にはティートリー
せき、たんにはユーカリ
などなど
うまく組み合わせて利用したいものです。