貧血が認知症のリスクに!

高齢者の貧血が認知症リスクの上昇に関連か

ヘモグロビン値が高くても認知症リスクと関連

国際医学短信2019年8月20日 (火)配信

 たとえ軽度でも、貧血があるとアルツハイマー病などの認知症を発症するリスクが上昇することが、エラスムス医療センター(オランダ)のArfan Ikram氏らの研究で示唆された。貧血は血中ヘモグロビン値が低い状態で起こるが、この研究では血中ヘモグロビン値が高い場合でも認知症リスクが上昇することが示されたという。詳細は「Neurology」7月31日オンライン版に発表された。

 今回の研究は、平均年齢が65歳の男女1万2,000人超を対象に実施された。研究開始時には対象者に認知症はなかったが、6%に貧血が認められた。平均で12年間にわたり対象者の健康状態を追跡したところ、1,520人が認知症を発症していた。このうち1,194人はアルツハイマー病だった。この研究で因果関係は証明されないものの、解析の結果、貧血のある人は、貧血のない人と比べてアルツハイマー病の発症リスクが41%高く、アルツハイマー病を含む全ての認知症の発症リスクも34%高いことが分かった。

 

 ヘモグロビンは酸素を運ぶ役目があるので、貧血により脳に十分な酸素が供給されないことが原因になっている可能性もありそうです。

高齢になっても、肉を含めたたんぱく質をしっかりと摂った方がよさそうですね。