タピオカ過剰摂取で腸閉塞、死に至る恐れも?

台湾発祥、世界で人気広げるタピオカ入りドリンク

若い世代を中心に人気の「タピオカ入りドリンク」。台湾のスイーツブームを受け、日本でも人気を拡大。タピオカ入りミルクティー発祥の店として知られる「春水堂」が日本に上陸したのは2013年、2017年ころから徐々人気が加速し、現在では全国各地に14店舗を展開しています。

このほか、Gong cha、CoCo都可など台湾の有名店が続々と上陸。大手コーヒーチェーンや、コンビニチェーンでもタピオカ入りドリンクの販売を開始するなど、そのブームは留まるところを知らず、2019年の輸入量は上半期だけで4471トン、過去最高を記録しています。

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2019年は上半期のみの数値。2018年までは東京税関、2019年上半期は大阪税関の発表をもとに作成。

インスタ映えの正体は芋。糖質やカロリーに警鐘も…

コロコロと丸く可愛らしいビジュアルが写真映えすることでも人気のタピオカ。もちもちとした食感がこんにゃくと類似しているため、若い女性の間では「可愛くてヘルシー!」などと評されることも。

しかし、タピオカの原料は、南米原産の芋の一種である「キャッサバ」です。キャッサバの根から製造したでんぷんを加工して作られるタピオカは、当然のことながら炭水化物の塊。タピオカ入りドリンクに使用されるタピオカパール(100g)の成分は、エネルギー62kcalに対し炭水化物は15.4g※。ヘルシーとは程遠い食材であることが分かります

※文部科学省 食品成分データベースより

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タピオカの原料、キャッサバ

さらに、ドリンクに使用されるタピオカは、味の改善のためにシロップ漬けにされていることも多く、成分表以上に高カロリーになってしまうことも。

日本同様、タピオカブームに沸くタイでは、「消費者のための財団(NGO)」が、「タイで販売されているタピオカミルクティーの大半に、世界保健機関(WHO)が推奨する1日の摂取量(25g)を超す砂糖が含まれている。」と発表。甘過ぎる飲み物は糖尿病など生活習慣病につながりかねないと警鐘を鳴らしています。

 

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タピオカによる腸閉塞の報告もちらほら出ています。

カロリーともども、注意したいですね。