カマンベールチーズ 認知症予防に効果あり?

認知機能の低下抑制、カマンベールチーズ

提供元:
ケアネット
  • 公開日:2019/11/15
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認知機能の低下抑制、カマンベールチーズvs.運動のイメージ

 東京都健康長寿医療センター、桜美林大学、株式会社 明治(以下、明治)の共同研究グループは、高齢者女性を対象としたランダム化比較試験(RCT)において、カマンベールチーズの摂取による認知機能低下抑制を示唆し、認知症予防の可能性を見いだすことに成功した1)

 なぜ“カマンベール”チーズなのか
  チーズは栄養価が非常に高く、タンパク質、ミネラル、ビタミンを効率よく補うことができる食品であり、世界で1,000種類以上も存在する。なかでも、カマンベールチーズには、デヒドロエルゴステロールという神経細胞において抗炎症作用を示す成分が含まれるほか、白カビの作用によりトリグリセリドからオレイン酸が、タンパク質からアンモニアが生じる。
 このような過程で生じたオレイン酸アンモニアが反応し、オレアミドが産生される。これが脳内のミクログリアに作用することで、アミロイドβの除去2)ミクログリアの過剰な炎症を抑制2、3)すると考えられている。
 
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チーズは身近で手軽に摂れる食品ですから、たんぱく質の摂取が不足がちな高齢者にはとっておきな食べ物だと考えられます。