コーヒーに意外な効能

筋肉のけいれん抑制にコーヒーが有効、「うっかり」が裏付け実験に

発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]

国際医学短信2019年6月17日 (月)配信
カップに注がれるエスプレッソコーヒー(2012年7月31日撮影、資料写真)。(c)STAN HONDA / AFP

 【AFP=時事】コーヒーがないと生きられないという人は大勢いるが、フランスに住む11歳の少年にとってはまさにその通りかもしれない。

 少年には、意思とは無関係に筋肉が動く「ジスキネジア」の症状がある。これは、ADCY5遺伝子の変異によって引き起こされる珍しい症状だ。少年の両親は、エスプレッソコーヒーを1日に2杯飲ませることで発作を抑制できると知り、そうしてきた。だが最近、誤ってカフェイン抜きのコーヒーを購入してしまい、少年にジスキネジアの症状が再び表れた。

 4日間苦しみ続けた息子を病院に連れて行った両親は、そこで初めて自分たちの誤りに気付いた。再びカフェイン入りのコーヒーを飲ませるようになると、少年の症状は緩和されたという。

 仏パリにあるピティエ・サルペトリエール(Pitie-Salpetriere)病院の医師で、この少年の症例に関する論文の主執筆者であるエマニュエル・フレモンローズ(Emmanuel Flamand-Roze)氏は、「医学史に刻まれる偶然の大発見だ」と述べた。

 

身近なものが意外な効果を発揮した例ですね。

まだまだたくさんありそうです。

リュウマチの患者さんの指のうち、金の指輪をしている指だけが変形が少なかったことから、リュウマチに金製剤が開発されたことをふと思い出しました。