2023-01-01から1年間の記事一覧

つわりの原因、やっと解明

妊娠中、多くの女性が吐き気などを経験する「つわり」に、特定のホルモンの増加が関係することを、米国や英国などの国際研究チームが明らかにしました。 つわりは妊娠初期に多く、70%の女性が経験するとされています。 中には、飲食ができず、体重減少や脱水…

生姜は生で?それとも加熱?

寒い時期になってきました。そこで生姜の効能について考えてみましょう。 生姜には生で食べるとジンゲロール、加熱するとショウガオールに変化します。 ジンゲロールは温めるというよりは、漢方の世界では胃を守る胃薬としての効果を期待して用いられます。 …

若~中年での高血圧、大腸がん死亡リスクが増加

30~49歳における高血圧は、後年における大腸がん死亡リスクと独立して関連していることが報告されました。 高血圧は大腸がん死亡リスクと正の関連を認めたが、他のがんによる死亡リスクとは関連を認めなかった。 いろんな要因があるのでしょうが、若いころ…

赤ワインやコーヒーがコロナ重症化リスクを増大

いくつかの食習慣と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染感受性や入院・重症化リスクとの間には因果関係があり、とくに赤ワイン摂取は入院と重症化のいずれのリスクも有意に増大させることが報告されました。 赤ワイン、コーヒー、ドライフルーツ摂取で…

ショウガが自己免疫疾患の炎症を緩和する可能性

アメリカ化の発表で、ショウガは、自己免疫疾患に関連する体内の炎症のコントロールに役立つことが報告された。 自己免疫疾患のマウスや健康なヒトを対象とした研究の結果、ショウガ成分は、白血球の一種である好中球の機能に影響を与えることが判明したとい…

コロナワクチンのつらい副反応は「良いこと」

コロナワクチンは疼痛。発熱などの副反応のために接種をためらう方も多いかと思われます。 ただ、最新の研究によれば、強い副反応を示す人ほど抗体価が高かったようです。 当然抗体価が高い方が予防効果は強くなります。 今からはインフルエンザワクチンのよ…

女性での長寿の鍵は60歳以降の体重の維持?

女性では、60歳以降に体重を一定に保つことで、90歳、95歳、あるいは100歳という長寿を望める可能性の高まることが、アメリカからは発表されました。 肥満が良くないことは知られてますが、一方で体重が安定している女性は、5%以上減少した女性よりも1.2倍…

睡眠障害と急性脳卒中リスクに有意な関連

睡眠障害と脳卒中との関係についての報告がされました。 それによると、睡眠時間が5時間未満に加えて、9時間超、1時間超の昼寝、いびき、入眠困難、中途覚醒が脳卒中の増加に関係していました。 睡眠不足はもちろん、眠りすぎもよくないようです。 注意しま…

身長が5mm低くなっただけで死亡リスクが有意に上昇

加齢に伴い、わずかに身長が低くなっただけで、死亡リスクが有意に高くなる可能性を示唆するデータが報告されました。2年間で5mm以上低くなった人は、そうでない人より26%ハイリスクだという。 骨粗鬆症のチェック、早めの治療は非常に重要です。

肥満につながる炭水化物の種類は?

どういう炭水化物が肥満につながるかの報告がされました。 それによると、精製穀物(白米や小麦など)やでんぷん質の野菜(ジャガイモなど)、砂糖入り飲料が肥満をおこす一方、 全粒穀物、果物や非でんぷん質の野菜では体重の減少がみられています。 この効果…

新型コロナBA.2.86「ピロラ」、きわめて高い免疫回避能

新型コロナBA.2.86「ピロラ」はきわめて高い免疫回避能を有していることがわかりました。 すなわち、従来のワクチンンがあまり効かないという事です。 最新のワクチンは効果があるので、インフルエンザも含めてなるべく早く打ちましょう。 当院でもワクチン…

健康維持に必要な1日の最小歩数は?

歩行が健康に良いことは知られていますが、それでは1日何歩、必要なのでしょうか?1日の歩数と全死因死亡との関連を調べた結果、3,000歩弱という少ない歩数であっても有意にそれらのリスクが低減していたことが、オランダから発表されました。 2,517歩/日超…

特定のワクチン接種でアルツハイマー病リスクが低下する可能性

特定の成人用ワクチンには、アルツハイマー病の発症リスクを低下させる効果があるようです。 昨年インフルエンザワクチンを1回以上接種した成人では、同ワクチンを接種したことのない成人と比べてアルツハイマー病を発症するリスクが40%低下していたという…

夜型の生活リズムは本当に寿命を縮める?

従来より夜型の生活リズムはあらゆる原因による死亡リスク(全死亡リスク)や心血管疾患よる死亡リスクの上昇と関連することが報告されています。 この度フィンランドからの報告では、確かに夜型の人の全死亡リスクは、朝型の人よりも9%高いことが明らかに…

ホットフラッシュに世界初の非ホルモン薬が登場

閉経後に伴う更年期障害の中でもホットフラッシュは代表的な症状で、生活に支障が出るなど悩まされている人は多いですね。 従来の治療は、更年期障害全般に用いられるホルモン補充療法(HRT)があるものの、乳がん、卵巣がん危険のために飲みたくない、とい…

ホットフラッシュに世界初の非ホルモン薬が登場

閉経後に伴う更年期障害の中でもホットフラッシュは代表的な症状で、生活に支障が出るなど悩まされている人は多いですね。 従来の治療は、更年期障害全般に用いられるホルモン補充療法(HRT)があるものの、乳がん、卵巣がん危険のために飲みたくない、とい…

オリーブ油の摂取で認知症による死亡リスクが低下する?

米国の研究から、オリーブ油の愛用者は、オリーブ油をほとんど摂取しない人に比べて、今後30年間で認知症により死亡するリスクが25%低いことが明らかになった。 オリーブ油に豊富に含まれているオメガ3脂肪酸には抗炎症作用があることを指摘し、認知症の発…

つわりに効く漢方は?

つわりに悩まされているかも多いかと思われます。 西洋薬での胎児への影響を心配される方には、漢方をおすすめします。 半夏と生姜が含まれている漢方に効果があります。 たとえば小半夏茯苓湯(コハンゲブクリョウトウ)や半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)…

ワインの体に対する影響は?

ワインは体にどのような影響があるのでしょうか? ワインの摂取量と心血管イベントとの関連での研究では、ワイン接種では心血管疾患の危険性は低下するようです。 ただ、がんのリスクは増加し、ワイン一本分はタバコ5本分の危険性に相当するようです。 特に…

うつ病の段階

うつ病は経過によってさまざまな症状を呈します。 まず初期ではイライラ、不安感が出現し 次の段階ではゆううつ感、手がつかない、根気がない、興味がない その次の段階では喜びがない、生きがいがない、となります。 第一段階ではセロトニンの不足により不…

1日どのくらいの飲酒量で死亡リスクが増える?

男性では少量飲酒者では、生涯非飲酒者と比べ全死亡リスクの有意な低下はみられなかったが、中量飲酒者、大量飲酒者では死亡リスクの上昇がみられた。 女性では少量からでも死亡リスクの上昇がみられた。 > 特に女性は注意しないといけませんね。 ちなみに…

乳製品と認知症リスク、チーズとヨーグルトでの関連性

乳製品摂取と認知症との関連性が発表されました。 牛乳は少量摂取にて認知症発症リスクが低く ヨーグルトは、毎日摂取する人で認知症発症リスクが低いのに対して 一方、チーズを毎日摂取する人は認知症発症リスクが高かった。 > ヨーグルトは腸内細菌が関連…

気象病の原因と症状、その対策は?

気象病とは、「気温、湿度、気圧、風速などの変化で起こる心身の不具合」と定義されて、最近注目されています。 雨が降る前になると頭痛がする、台風が近づくとめまいがする、天気が悪くなると古傷が痛むなど天気の変化で体調が悪くなることなどです。 最近…

炭水化物の摂取量と死亡リスク、男女で逆の関係

炭水化物、脂質の摂取量と死亡との関連について検討した報告が名古屋大学より発表されました。 その結果、男性では炭水化物の摂取量が少ないと死亡リスクが高くなり、女性では炭水化物の摂取量が多いと死亡リスクが高くなる傾向がみられました。また男性では…

朝食に食べるといい色は?

イギリスの『サンデー・エクスプレス』で発表された研究によると、朝食に黄色い食べ物を食べると、オキシトシンやエンドルフィンという快楽物質が分泌され、多くの人が幸せを感じるそうです。特におすすめなのがオムレツというアンケート結果が出ています。…

一日一個のリンゴでフレイル予防を

アメリカらの報告で、さまざまな果実や野菜に含まれているフラボノール類と呼ばれるフラボノイド類の一種をたくさん摂取することで、加齢に伴うフレイル(虚弱)リスクが低下する可能性のあることが明らかになった。 フレイルとは、加齢に伴い身体機能や認知…

長時間の昼寝は心房細動リスクを高める?

30分以上の昼寝は、不整脈の一種である心房細動のリスク増加と関連するようだ。スペインで実施された新たな研究で、昼寝を30分以上する人では、昼寝の時間が30分未満の人に比べて、心房細動の発症リスクが90%高いことが明らかになった。 > 心房細動は脳卒…

嗅覚はフレイルの予測マーカー?

嗅覚はフレイルのバイオマーカーおよびリスク因子となり得ることが、報告されました。 > フレイルとは加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態を示しており、いわゆる「虚弱」状態にあり、将来要介護状態になりやすいとされて…

ワクチン接種者はコロナ後遺症リスクが4割以上低い可能性

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急性期以降にさまざまな症状が遷延する、「コロナ後遺症」と呼ばれる状態のリスクに関連する因子がイギリスより報告されました。 それによると、女性や喫煙者、急性期に入院を要した人などはリスクが高く、反対にワク…

もっとも長生きできるスポーツは?

デンマークで9千人弱を対象とし、25年間追跡調査でスポーツと全死亡との関連を調べた。 運動しない群に比べ、テニスを嗜む群は平均寿命が平均9.7年長かったと言われている。その他の運動については以下のとおりである。 > 延命のためには高強度の間欠的運動…