風邪の季節ですが咳は出ませんか?

季節の変わり目になり、昼と夜の温度差もあり風邪をひきやすくなる季節になりました。

今年はコロナの影響もあり、神経質にならざるを得ません。

また喘息の季節でもあり、咳が出やすくなります。

咳の原因として感染症のよるものなのか、あるいは喘息によるものなのか、あるいは喫煙者によくみられるCOPDによるものなのかまずは原因をはっきりさせる必要があります。

そのうえで、西洋薬、漢方薬を組み合わせながら治療していくことになります。

気管支炎には抗生物質、喘息にはステロイドの吸入が必要ですが、それ以外には漢方の出番もあります。

痰が切れにくい場合には麦門冬湯(ばくもんどうとう)、痰に加えて鼻水などが出る場合は小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、喘息がありそうな場合は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)が用いられます。

COPD合併していて痰の量が多い場合は清肺湯(せいはいとう)、夜間にせき込みが多い場合は滋陰降下湯(じいんこうかとう)などが用いられます。

他には心不全などで、肺に負担がかかって咳き込む場合は木防已湯(もくぼういとう)も用いられます。

また、咳の出やすい人は”気”の乱れを伴っている人が多いことから、柴胡の入っている漢方で”気”を整えると咳が落ち着くことも多いです。

十分に気をつけましょう。

胃もたれしてませんか?

食欲の秋ですが、今年はコロナもあり外出が減り、おうちでついつい食べ過ぎることも多くなるようです。

胃もたれも起こしやすくなります。

西洋医学的には胃酸を抑えるH2ブロッカーやPPIなどを処方して、逆流性食道炎などを防ぎます。

また、消化剤も処方することも多いです。

漢方ではその人の体質や症状によりいろいろ使い分けることになります。

まずは虚弱な体質の方には六君子湯(りっくんしとう)、四君子湯(しくんしとう)、安中散(あんちゅうさん)を処方して胃の動きを活発にします。

食欲増進作用もあるため、体力増強も期待できます。

体力が中等度以上であれば四逆散(しぎゃくさん)、大柴胡湯(だいさいことう)などでメタボを防ぎつつ胃もたれを改善することが多いです。

胃もたれには精神的なストレスが影響することも多いため、抑肝散陳皮半夏(よくかんさんちんぴはんげ)、加味帰脾湯(かみきひとう)などを処方します。

胃けいれんでは甘麦ダイソウ湯が即効性があります。

お悩みの方がおられましたら、一度お試しを。

更年期障害に漢方を!

更年期障害は閉経前後、女性ホルモンが減少し始めると出現することが多くなります。

一般的には45から55歳位に現れます。

症状は人それぞれですが、気・血・水のいずれの乱れによっても起こりえます。

頭痛や肩こりなどの”血”の乱れによるものや、のぼせ、ほてり、不眠などの“気”の乱れによるもの、めまい、耳鳴りなどの”水”の乱れによる症状がよくみられます。

もちろん閉経直後ではホルモン剤もよく用いられますが、漢方では症状に合わせて”血”の乱れには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが、また”気”の乱れには加味逍遥散(かみしょうようさん)、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、また”水”の乱れには苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)などを用いて、人それぞれに合った漢方を処方することが可能です。

お悩みの方はご相談ください。

夏バテしてませんか?

夏の暑さもそろそろ終わりを告げようとしています。

今年は特に猛暑で、エアコンをつけっぱなしにすることも多かったと思います。

すると、体がだるい、重い、食欲がない、頭痛、肩こり、めまいなど、いわゆる夏バテの症状が出やすくなります。

冷たいものの摂りすぎによって、胃腸の働きが衰えて、脾虚(ひきょ)という状態になります。

まず試してもらいたいのは補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。

体力、気力の低下を防ぎます。

体力のあるなしにかかわらず使えます。

少し高齢、体力低下が高度になると人参栄養湯(にんじんえいようとう)

貧血がある方は十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)が合うと考えられます。

更年期とかを合併されると加味帰脾湯(かみきひとう)もよろしいです。

いろいろ使い分けができますのでお試しください。

 

便秘してませんか?

便秘で悩まされていませんか?

西洋医学的には弛緩性(しかんせい)便秘と痙攣性(けいれんせい)便秘に分けられます。

弛緩性便秘は胃腸の運動機能の低下によっておこります。

運動不足や便の元となる食物繊維の不足が原因になります。

痙攣性便秘はストレスなどにより胃腸が緊張し痙攣様な動きを起こすため、コロコロの便になります。

両社が合併することも多いです。

根本的には食物繊維の多い食品をとり、適度な運動を心がけ、ストレスを発散させる事が必要です。

薬物ではマグネシウム製剤で便を柔らかくして便秘を改善さすることが多いです。

効果が薄い場合、いわゆる下剤を用いますが、あまり常用するのは良くありません。

大腸メラノーシスなどを起こすことがあります。

漢方ではまず大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)を使用します。

他にはストレスが原因の場合、緊張を和らげる柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、肥満だと大柴胡湯(だいさいことう)や防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などで内臓脂肪の減少を目指します。

更年期がある方は桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や加味逍遥散(かみしょうようさん)が便秘によく効きます。

常習便秘の方は一度お試しを。

頭痛はどうしてますか?

みなさん、頭痛はどうされてますか?

片頭痛、筋緊張型頭痛、群発頭痛などがよく見られます。

まれに、脳梗塞くも膜下出血など急を要するものもあります。

一般的にはセデス、ロキソニンなどの鎮痛剤を飲まれることが多いと思います。

ただ鎮痛際は対症療法の一時しのぎでしかありません。

解熱作用もあることから、体を冷やしてしまう、また心臓や腎臓にも悪影響があるため常用することはお勧めしません。

そこで漢方をお勧めします。

特に今の時期、エアコンの効いた部屋でじっとして、冷たいものを摂りすぎたりすると水分の代謝が悪くなるため、いわゆる”水毒”が起こりやすくなります。

この場合は五苓散(ゴレイサン)が良く効きます。おそらく数分のうちには効果が出るでしょう。

肩こりがつらくて頭痛を起こす場合には葛根湯(カッコントウ)です。

筋肉のコリをほぐす作用が強いため、風邪でなくてもよく使います。

また、片頭痛には呉茱萸湯(ゴシュユトウ)が良く効きますが、これはとにかく苦いので飲みずらいです。

予防的には気・血・水のバランスをうまくとっていくことが重要です。

予防的に飲む漢方もいろいろあり、体質に合わせて処方します。

 

 

咽喉頭異常感症とは

喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とは、「のどがつかえる」「しめつけられる」「何かできている」など、さまざまな言葉で表わされるのどの違和感、異常感覚のことです。

甲状腺疾患、気管支喘息逆流性食道炎などでもおこりますが、その場合はそれらの治療を優先させます。

内視鏡、CTなどの検査をしても異常のないこと多いです。

原因不明のことも多く、ストレスによってもよくみられます。

漢方的には気・血・水のうち気の巡りが悪い「気うつ(気滞)」によって起こる症状と捉えられています。そのため、気を巡らす治療をしていきます。

半夏厚朴湯が良く用いられますが、単独ではなかなか良くなりません。

柴胡などが入っている漢方を併用することで、良くなることが多いです。