1日2杯以上の炭酸飲料摂取で死亡リスクが上昇?

1日2杯以上の炭酸飲料摂取で死亡リスクが上昇?

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HealthDay News
  • 公開日:2019/10/10
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 砂糖や人工甘味料で甘くした炭酸飲料を1日当たりコップ2杯(約500mL)以上摂取する人は、1カ月に1杯未満しか摂取しない人と比べて死亡リスクが高くなることが、国際がん研究機関(フランス)のNeil Murphy氏らが実施した大規模研究で示された。研究により因果関係が証明されたわけではないが、同氏は「炭酸飲料の摂取を控え、代わりに水などを飲料として摂取することを支持する研究結果だ」と話している。この研究は、「JAMA Internal Medicine」9月3日オンライン版に発表された。

  1日コップ2杯以上の炭酸飲料の摂取で全死亡リスクが上昇することに加え、炭酸飲料の摂取量が多いと、さまざまな疾患による死亡リスクが増大することが示された。

 例えば、いずれも各炭酸飲料の摂取症が1カ月にコップ1杯未満の人と比較して、砂糖または人工甘味料が添加された炭酸飲料の摂取量が1日に1杯以上の人では大腸がんやパーキンソン病による死亡リスクが高く、砂糖入り炭酸飲料の摂取量が1日に1杯以上の人では消化器疾患による死亡リスクが高く、人工甘味料入りの炭酸飲料の摂取量が1日に1杯以上の人では心疾患などの循環器疾患による死亡リスクが高かった。こうした炭酸飲料の摂取量の多さと死亡リスク上昇の関連は、BMIや喫煙の有無などの因子を考慮して分析しても認められた。

 なぜ炭酸飲料の摂取により死亡リスクが高まるのだろうか。Murphy氏は、炭酸飲料は体重増加や肥満を招くだけでなく、ホルモンの一つであるインスリンの働きにも影響を及ぼし、炎症を引き起こす可能性があると指摘した。
 
 しかし、米ノースウェル・ヘルスのロングアイランド・ジューイッシュ・フォレスト・ヒルズ病院のMaria Anton氏は「炭酸飲料などの砂糖や人工甘味料が添加された飲料は、体重増加や血糖コントロール不良をもたらし、糖尿病などの既存疾患を悪化させる」と指摘。米ニューヨーク大学ランゴン・ヘルスのSamantha Heller氏も、「企業のマーケティングや宣伝が甘い飲料の消費をあおっているが、こうした飲料を摂取する必要性はまったくない」と話し、炭酸飲料の代わりに水や炭酸水、茶を飲むことを勧めている。

 

もともと、炭酸飲料には大量の砂糖が使用されており、これが体によくないことはわかっていましたが、人工甘味料も体にはよくないことが言われるようになってきました。

どうしても炭酸飲料が飲みたければ、純粋な炭酸水がよさそうですね。

あまりおいしくないですが・・・。

海の近くに住むことは心の健康に良い?

海の近くに住むことは心の健康に良い?

約2万6,000人を対象にした英観察研究

国際医学短信2019年10月18日 (金)配信 

 

 近年、緑豊かな自然の中で過ごすことがメンタルヘルスに良い影響を与えることを示した研究が増えつつある。しかし、海の近くに住むことも精神的な癒しになる可能性が新たな研究により示された。研究を率いた英エクセター大学医学部のJo Garrett氏は、「イングランドの海に近い都市部に住む貧困層では、精神疾患の症状に悩まされている人が少ないことが、この研究により初めて示された。

 

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面白い研究結果ですね。

山や森などの緑が健康によさそうなことはよく知られてますが、

海にもそういう効果ありそうです。

そういう場所に住んでなくても、お休みの日には自然に触れ合うことがよさそうですね。

加齢や疲労による臭いの予防には?

加齢や疲労による臭い、短鎖脂肪酸が有効

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  • 公開日:2019/10/07
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 2019年9月11日、「大腸劣化」対策委員会が主催するメディアセミナーが開催され、松井 輝明氏(帝京平成大学健康メディカル学部 教授)が「『大腸劣化』を防ぐ短鎖脂肪酸のパワーについて」講演を行った。セミナー後半では沢井 悠氏(株式会社サイキンソー)、関根 嘉香氏(東海大学理学部化学科 教授)2名の専門家がそれぞれの視点から腸内細菌叢の重要性を語った。

大腸劣化の予防には短鎖脂肪酸
 大腸劣化とは、『大腸に多く存在する腸内フローラが、偏った食生活やストレス・睡眠不足などによって老廃物や有害物質が作られることで正常な機能が保てなくなり、最終的には大腸がんなどの大腸疾患のみならず全身の健康リスクにまで発展すること』を意味する。

 腸内フローラには数千種類以上、数百兆個以上の種々の菌が存在し、善玉菌優位のバランス(善玉菌、悪玉菌、日和見菌それぞれの比率が2:1:7の状態)保持が必要とされる。しかし、無理なダイエットによる炭水化物制限による食物繊維不足、過度な動物性タンパク質摂取や食の欧米化進展という近年の日本人の偏った食文化が、悪玉菌へ餌を供給するとともに悪玉菌優位の環境をもたらし、最終的には腸内劣化により大腸がんなどの発症を招いてしまう。

 そこで、松井氏はこのリスクを回避する方法として、善玉菌の餌となる短鎖脂肪酸を増やすコツとそのメカニズムについて解説した。短鎖脂肪酸とは、ビフィズス菌酪酸菌が水溶性食物繊維などを食べた際に産生される物質で、酢酸や酪酸などを示し、腸内環境を弱酸性にして善玉菌が発育しやすい環境へ整える。ビフィズス菌から産生される酢酸には整腸作用、免疫力向上、血中コレステロール低下などの作用が期待でき、酪酸菌から産生される酪酸には、大腸のバリア機能強化や、大腸を動かすエネルギーの産生作用がある。これを踏まえ、同氏は「善玉菌の餌となるオリゴ糖、イヌリン、大麦や海藻類を積極的に取ることが重要」と述べ、穀物摂取量低下による食物繊維不足に危機感を示した。

4人に1人が大腸劣化の可能性
 腸内細菌叢の検査キットを開発・販売する沢井氏は「日本人の腸内フローラについて」を講演。同氏は「当社の検査結果を集計したところ、40代以降の4人に1人は大腸劣化の疑いがあることが明らかとなった。ただし、腸内フローラの多様性については、20代で低かった」とコメントし、加齢だけが大腸劣化の原因ではないことを明らかにした。

疲労臭はビフィズス菌で解決
 「腸内細菌叢と体臭の関係について」について講演した関根氏によれば、人間が放出するガスには皮膚ガスと呼ばれるものがあり、判明しているだけでも300種を超える。皮膚ガスの放散経路には、「表面反応由来」「皮膚腺由来」「血液由来」の3経路があり、表面反応由来の加齢臭は皮脂の酸化が原因のため、洗って落とすことができる。しかし、血液由来のダイエット臭(アセトン)や疲労臭(アンモニア)は洗っても落とすことができない。

 では、どのように血液由来の臭いを減らせば良いのだろうか? 疲労臭の主成分アンモニア血中濃度は、腸内細菌の改善によって減らせることが明らかになっている。そこで、関根氏らはラクチュロース(牛乳に含まれる乳糖を原料として作られる二糖類。大腸に到達後、ビフィズス菌の餌になる)の摂取試験を行い、「ビフィズス菌数の増加に伴う皮膚からのアンモニア放散量の減少を示唆した」という。この研究によって、腸内環境の改善で疲労臭が軽減できることを世界で初めて見いだした同氏は「これから体臭に関する新たな知見も報告する予定」と締めくくった。
 
最近注目されている腸内フローラですね。
植物繊維をしっかり摂取し、ヨーグルトなどのビフィズス菌を日ごろより気を付けたいものです。
長の老化が人の老化かも。
実は脳より腸が賢いのではないのかな?

インフル発症リスクは喫煙者で5倍超

インフル発症リスクは喫煙者で5倍超

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  • 公開日:2019/10/03
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 喫煙者は、非喫煙者と比較してインフルエンザの発症リスクが高い可能性が示唆された。英国・ノッティンガム大学のLawrence Hannah氏らは、喫煙とインフルエンザ感染との関連をシステマティックレビューで調査し、結果をThe Journal of infection誌2019年8月26日号に報告した。

 主な結果は以下のとおり。

・9つの研究、4万685例の患者についてレビューを行った。
・インフルエンザ様症状を報告した6つの研究において、現在の喫煙者は非喫煙者よりも、発症リスクが34%高かった(OR:1.34、95%CI:1.13~1.59)。
・検査で発症が確認された3つの研究において、現在の喫煙者は、インフルエンザ発症リスクが非喫煙者の5倍を超えていた(OR:5.69、95%信頼区間[CI]:2.79~11.60)。

 

喫煙者では呼吸器感染にかかりやすい、免疫が低下しやすい事は知られてますが、

予想以上にリスクが高いようです。

やっぱり禁煙しましょうね。

ベジタリアンは肉食より脳卒中リスク増

ベジタリアンは肉食より脳卒中リスク増/BMJ

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  • 公開日:2019/09/27
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 魚食や菜食主義(ベジタリアン)の人は、肉食の人と比較して虚血性心疾患の発生率は低かったが、ベジタリアンでは脳出血および全脳卒中の発生率が高いことが示された。英国・オックスフォード大学のTammy Y N Tong氏らが、ベジタリアンと虚血性心疾患および脳卒中との関連を調査した前向きコホート研究「EPIC-Oxford研究」の18年を超える追跡調査結果を報告した。これまでの研究では、ベジタリアンが非ベジタリアンより虚血性心疾患のリスクが低いことは報告されていたが、利用可能なデータが限られており、脳卒中に関するエビデンスは十分ではなかった。BMJ誌2019年9月4日号掲載の報告。

約5万人を18年以上追跡、肉食・魚食・菜食群に分け心血管疾患の発生を調査
 研究グループは、1993~2001年に虚血性心疾患、脳卒中狭心症または心血管疾患の既往がない4万8,188例を登録し、ベースラインとその後2010~13年に収集された食事の情報に基づいて、肉食群(魚、乳製品、卵を消費するかどうかにかかわらず肉を食べる人:2万4,428例)、魚食群(魚は食べるが肉は食べない人:7,506例)、菜食群(ヴィーガンを含むベジタリアン:1万6,254例)に分類し、追跡調査した

 脳卒中、肉食群に比べ菜食群で20%増加
 18.1年以上の追跡調査の結果、虚血性心疾患2,820例、全脳卒中1,072例(脳梗塞519例、脳出血300例)が確認された。社会人口学的および生活習慣の交絡因子を調整後、魚食群および菜食群の虚血性心疾患の発生は、肉食群と比較してそれぞれ13%(ハザード比[HR]:0.87、95%信頼区間[CI]:0.77~0.99)および22%(HR:0.78、95%CI:0.70~0.87)低下した(異質性のp<0.001)。この差は、虚血性心疾患の発生が肉食群よりも菜食群において、10年以上で1,000人当たり10症例(95%CI:6.7~13.1)少ないことに相当した。虚血性心疾患との関連性は、自己報告による高コレステロール、高血圧、糖尿病、BMIで調整すると、部分的に減弱した(菜食群のHR:0.90、95%CI:0.81~1.00)。

 一方、菜食群では、全脳卒中の発生が肉食群より20%増加した(HR:1.20、95%CI:1.02~1.40)。これは、10年以上で1,000人当たり3症例多いことに相当し、大部分は脳出血の増加によるもので、脳卒中との関連性は疾患リスク因子を調整しても減弱しなかった。
 
最近よく言われていますね。
特に、年を取ってからは、ある程度のたんぱく質をとることで、血管が丈夫になったりすることで、特に出血が予防できるようです。
お肉、魚、大豆製品などしっかり摂りましょう。
サルコペニアのよぼうにもなります。

メタボの予防に和食

内臓脂肪を減らす「スマート和食」、そのメカニズムとは

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  • 公開日:2019/09/17
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 「和食(Washoku)」が、日本の伝統的な食文化として、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2013年。その健康効果には世界的に注目が集まっているが、ヒトの内臓脂肪蓄積に与える影響やメカニズムについては不明である。

 今回、坂根 直樹氏(京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室長)、高瀬 秀人氏(花王株式会社 生物科学研究所)らの研究グループは、日本の伝統に基づく食事が、内臓脂肪面積あるいはGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)分泌に及ぼす効果を調査した。Nutrition journal誌2019年9月2日号の報告。

 同グループは、これまでの研究で、1万1,438人の内臓脂肪と食習慣、さらに579人の3日間の食事記録と食習慣を調査した。それらのデータを詳細に解析した結果、「タンパク質/脂肪比≒1.0」「食物繊維/炭水化物比≧0.063」「ω-3脂肪酸/脂肪比≧0.054」これら3つの条件が、内臓脂肪蓄積の予防と関連することが明らかになった1)

 坂根氏らは、この3つの比を取り入れた日本食を「スマート和食」と呼び、スマート和食と現代食が内臓脂肪蓄積に与える影響について、クロスオーバー試験で調査した。


・2週間にわたるスマート和食の介入では、内臓脂肪だけでなく、LDL-コレステロール中性脂肪HbA1c値が有意に減少した。

 

和食は何となく肥満によさそうと、みなさん思ってますよね。

こういうふうに、科学的に実証されると説得力ありますね。
食事では、脂質を減らしてタンパク質を増やす、糖質を摂る前に野菜・きのこ・海藻類などの食物繊維をたっぷり摂る、脂質を摂るならω-3系脂肪酸を積極的に摂る、という3つのポイントが大事です。

不眠にアロマ

以前不眠に漢方が効果あることを書きましたが、アロマも同じように

効果があります。

代表はラベンダーです。

おなじみのアロマです、これは漢方でいう”心”に働きかけます。

心とは西洋医学的な心臓とは少し異なって、意識レベル、覚醒、睡眠をつかさどります。

この興奮を抑えるのにラベンダーが役立ちます。

なのでイライラして眠れない場合は有効です。

またベルガモットも有効です。

これは紅茶の香り付けとして有名で、それがあのアールグレーです。

漢方的には”肝”に働きかけます。

肝とは精神活動をつかさどります。

心とは微妙に異なります。

ストレスがたまって不眠になってる場合には有効です。

もちろんラベンダーと組み合わせても構いません。

アロマも不眠症に試してもいいかもしれませんね。