花に癒し効果あり

花の画像を数秒見るだけでストレスは軽減される

血圧が低下し、扁桃体や海馬の活動を抑制

国際医学短信2020年7月18日 (土)配信 

 

 花の“癒し効果”が科学的に証明された。ディスプレイに表示された花の画像を見るだけでも効果があるという。農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の望月寛子氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of Environmental Psychology」6月号オンライン版に掲載された。

 

花を見ることでコルチゾール(ストレスによって増えるホルモン)が低下するのと、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)では花を見ると脳の扁桃体(ストレスによって活性化する)の活動が有意に低下することがわかったようです。

何となく感じていたことが、科学的に証明されました。

花は生花でなくてもいいようです。

花のある生活を送りましょう~。

 

夏バテ、めまいには漢方

梅雨明け前のじとじとした季節、からだがだるくなりますよね。

雨の降る前などに、気候の変動によって、頭痛、めまい、全身倦怠、食欲不振がよくみられれます。

特に女性ではこういう症状に悩まされている方が多いようです。

めまいは漢方的には水の流れが悪くなっており、いわゆる水滞がおこっています。

こういうときには苓桂朮甘湯が良く効きます。

茯苓、桂皮、白朮、甘草の4種類から構成されています。

この成分は温めて、水はけを良くするので、余分な水分が取り除かれることにより、調子が良くなります。

むくみ、冷え、胃腸が弱い女性にピッタリです。

他にはメニエルや起立性低血圧にも良く効きます。

最近錠剤が発売されましたので、粉が苦手な方にも飲めますので、調子の悪い方は一度お試ししてみてください。

 

中年期の肥満が認知症発症リスクの上昇に関連

約6,600人を対象にした英国の大規模研究

国際医学短信2020年7月9日 (木)配信

 中年期に肥満であると、認知症の発症リスクが高くなる可能性のあることが、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のDorina Cadar氏らによる大規模研究で明らかにされた。Cadar氏は「公衆衛生的介入により、認知症を全てではないにしてもかなりの割合で予防できるようになるのではないかと期待している」と述べている。詳細は「International Journal of Epidemiology」6月23日オンライン版に掲載された。

 

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肥満と認知症との関連が報告されました。

高血圧や、糖尿病などの合併症によるものかと思いましたが、それらを考慮して、除外して、有意差があったようです。

認知症リスクが肥満により31パーセント上昇しています。

肥満そのもがリスクになるようです。

漢方薬にも肥満に効果のあるものがいくつかありますので、お困りの方はご相談ください。

ボランティアに参加すると寿命が延びる?

ボランティアに参加すると寿命が延びる?

年50時間以上で有意に死亡リスク低下

国際医学短信2020年7月1日 (水)配信 

 

 ボランティア活動に参加することが長寿につながる可能性が「American Journal of Preventive Medicine」6月11日オンライン版に掲載された。

 ボランティア活動に全く参加していなかった人を基準として、他群の全死亡リスクを比較すると、年間100時間(週換算で約2時間)以上参加している人の死亡リスクは44%有意に低く、年間50~99時間参加の人も28%有意に低かった。また、身体機能に制限が生じるリスクは、同順に17%、16%有意に低かった。

 このほか、ボランティア参加時間が長い人では、主観的健康感が高い、身体活動量が多い、楽観的で人生に目的を持ち幸福感が強い、孤独であることや絶望を感じたりうつ症状を示すことが少ない、友人と連絡をとる頻度が高い、などの傾向が認められた。

 

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大変面白い論文ですね。

人間は本来社会的動物なので、他人と交流したり、役立つ行動することで、自分の幸福につながっているのでしょうね。

他人を思いやる心、”仁”を大切に生きていきたいものです。

熱中症に注意

6月は意外と熱中症が多い季節です。

真夏と違って油断もあるかもしれません。

特に今年はコロナの影響でマスクをつけることが多いので、注意が必要です。

スーパーなど人の集まる施設ではマスクも必要かもしれませんが、一人で外を歩く際にはマスクは着けなくてもいいと思います。

熱中症のリスクの方が高いと考えれらますので。

漢方を飲みやすく

漢方薬は基本粉薬です。

いくらいいお薬でも飲めないと始まりません。

この人、この症状にはこの漢方が合うのに粉薬が苦手ということで、飲めない人もいっらっしゃいます。

ただ、漢方メーカーの中にはそういう人ために錠剤が準備されています。

今月も新たに苓桂朮甘湯が加わりました。

このお薬は”水毒”の改善薬で、体内の余分な水分を取り除いてくれる作用があります。なので、めまい、ふらつきには良く効きます。

いわゆるメニエール病には第一選択になります。

夏にエアコンの効いた部屋でじっとしている、冷たいもの、甘いものをとりすぎる、こういう状態では水毒になりやすいため、今からの季節、頭痛、めまい、肩こり、冷えでお悩みの方は一度お試しください。

 

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腸活しましょう~

腸活っていう言葉御存知ですか?

腸内細菌である善玉菌と悪玉菌のバランスが悪いと、いろいろな病態を引き起こすことが分かってきました。

世界的に長寿の国、地域では発酵食品を上手に取り入れていることが多いことが知られています。

アトピー、鼻炎などのアレルギー疾患、潰瘍性大腸炎クローン病などの腸疾患、うつ病などの自律神経疾患などの一因ともいわれています。

セロトニンが減少するとうつ病になりやすいといわれますが、90%は腸で作られます。

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は毎日摂取しましょう。

そのえさとなる植物繊維も忘れずに。