風邪の季節ですが咳は出ませんか?

季節の変わり目になり、昼と夜の温度差もあり風邪をひきやすくなる季節になりました。

今年はコロナの影響もあり、神経質にならざるを得ません。

また喘息の季節でもあり、咳が出やすくなります。

咳の原因として感染症のよるものなのか、あるいは喘息によるものなのか、あるいは喫煙者によくみられるCOPDによるものなのかまずは原因をはっきりさせる必要があります。

そのうえで、西洋薬、漢方薬を組み合わせながら治療していくことになります。

気管支炎には抗生物質、喘息にはステロイドの吸入が必要ですが、それ以外には漢方の出番もあります。

痰が切れにくい場合には麦門冬湯(ばくもんどうとう)、痰に加えて鼻水などが出る場合は小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、喘息がありそうな場合は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)が用いられます。

COPD合併していて痰の量が多い場合は清肺湯(せいはいとう)、夜間にせき込みが多い場合は滋陰降下湯(じいんこうかとう)などが用いられます。

他には心不全などで、肺に負担がかかって咳き込む場合は木防已湯(もくぼういとう)も用いられます。

また、咳の出やすい人は”気”の乱れを伴っている人が多いことから、柴胡の入っている漢方で”気”を整えると咳が落ち着くことも多いです。

十分に気をつけましょう。