不眠症に悩まされてはいませんか?

不眠症に悩まされている方は多いと思います。

タイプ的には次の3つに分類されます。

入眠障害(寝つきが悪い)

途中覚醒(途中で目が覚める)

早朝覚醒(朝早く目が覚める)

西洋医学的には睡眠薬、安定剤などを処方します。

最近は転倒や認知機能の低下など、いろいろその弊害が指摘されるようになっています。

なので、漢方の出番となります。

漢方にも不眠症に効果のあるものがいくつかあります。

柴胡(さいこ)の成分はストレス改善効果あるので、これが含まれているものが良く効きます。

体力の有る実証では黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や柴胡加竜骨牡蠣糖(さいこかりゅうこつぼれいとう)

体力のない虚証では抑肝散(よくかんさん)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)などがよく用いれらます。

一度お試ししてみてください。

 

 

サウナは医学的には?

最近サウナブームですね。

体が整うという表現をすることもあります。

医学的にはどうなんでしょうか?

あまりよさそうには思いませんでしたが、ところが。

結構良いみたいです。

短期的に心機能を改善する可能性が示唆される

 

60°Cの赤外線サウナバスに15分間入ったあと暖かい環境で30分間休むことを、週に5回、2〜4週間続けると、BNP(心臓の負荷を反映するホルモン;低い方が良い)・左室駆出率(心臓の収縮力;高いほどいい)・心胸郭比(心臓の肥大を示す度合い;低い方が良い)が改善したとのことです。

心臓突然死のリスク低減に関連していることが示唆される

定期的なサウナ入浴が心臓突然死の大幅なリスク低減に関連していることを示唆しています。さらに、定期的な運動とサウナの組み合わせは心臓突然死のリスクを大幅に低減することを示唆しています。

 

意外でした。

でもやりすぎは禁物、ほどほどで。

大腸がんの検査

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最近は食事の欧米化に伴って、大腸がんが増加傾向にあります。

健診で便鮮血で陽性になると二次検査を受けなくてはなりません。

となると、大腸カメラをしないといけないのですが、なかなかハードルが高いですよね。

前日より検査食、下剤、当日にも大量の下剤を投与して、カメラを施行します。

個人差はあると思いますがなかなか大変な検査です。

どうしても大腸検査をしたくないという場合は大腸CTという選択肢もあります。

先日便鮮血陽性にて来院されて、大腸CT施行した患者さんですが、検査では特にがんやポリープは見られなかったですが小さな憩室を認めました。

最近よくみかける病気です。

これは経過観察でかまいません。

お悩みの方はどうぞ。

 

コロナウイルスに漢方は?

コロナウイルスが猛威を振るっていますね。

あっという間に世界中に広がり、収まる気配がありません。

特効薬もなく対症療法で対処するしかないようです。

過去にもスペイン風邪が同様の流行を見ました。

5億人以上の感染、1億人以上が亡くなったようです。

漢方薬は少しは手助けになれるでしょうか?

なれると思います。

コロナウイルスも風邪のウイルスの一つですから、漢方を適切に処方することで

少なくとも経過観察よりも良好な経過を送れそうです。

まずウイルスの病期ほ適切に把握し、ごく初期であれば麻黄湯(マオウトウ)や葛根湯

(カッコントウ)を投与し、収まればそれでよし、収まらなければ柴胡剤が含まれている小柴胡湯(ショウサイコトウ)や柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)を投与し、体力のない場合は補中益気湯(ホチュウエッキトウ)や香蘇散(コウソサン)などが適応になると思います。

体力の有る無し、病期の判断にて、適切な漢方薬を処方することで少しでも手助けになればいいと思います。

咳はどうしてますか?

咳はどうしていますか?

風邪などの呼吸器感染によるもの、喘息などアレルギーによるもの、たばこの障害によるCOPD肺気腫によるもの、あとは特殊なものとして肺がんや結核によるものなどが原因として考えれらます。

感冒薬、気管支拡張薬、抗アレルギー薬、抗生物質などいろいろ選択されます。

漢方では症状に応じて選んでいきます。

当院では痰の絡んだ咳には清肺湯(セイハイトウ)、痰の絡まない乾いた咳には麦門冬湯(バクモンドウトウ)や麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)、アレルギーが併用している咳には小青龍湯(ショウセイリュウトウ)などを選択します。

咳の長引く場合はストレスがベースに有ったり、免疫の低下した場合が多くみられることより、柴胡や人参の入った漢方を併用することも多いです。

咳は余り長引かせないほうがよろしいですよ。

 

短時間睡眠の睡眠薬服用者はメタボが多い

睡眠薬の使用とメタボリックシンドローム(MetS)の関連が明らかになった。睡眠薬を使用している短時間睡眠の人でMetSの頻度が有意に高いという。自治医科大学が地域住民対象に動脈硬化危険因子の検証目的で行っている「JMS-IIコホート研究」のベースラインデータを解析した結果だ。

 

従来より睡眠時間の短い人は肥満になりやすいと言われてました。

今回は睡眠薬との関係で肥満との関係を見たものです。

睡眠時間は短くても、長くてもメタボリックシンドロームになりやすい事から。適度な睡眠時間をとることが重要ですね。

 

しょうがの温め効果について

冬まっただ中で、寒い日が続いていますね。

みなさん生姜湯ってご存知ですか?

寒い時期には飲むと温まりますよね。

これは生姜の中のジンゲロールという成分の効果によるものです。

もちろん温める効果はありますが、発汗を促して体の深部を冷ます作用があるので少し注意が必要です。

なので、生の生姜をすってそのまま飲むと逆効果になることもあります。

じゃあ、どうすればいいか?

生姜は温めたり、乾燥させるとショウガオールという成分に変化します。

これは体の深部から温め、作用時間が長い事より、冷え性の方にはもってこいです。

なので乾燥粉末の生姜を飲み物に入れて飲むと効果が倍増しますよ。

是非とも試してください。